フランス・パリ・スケッチ独り旅

世界遺産 100箇所目 突破記念独り旅

2004年1月 家内孝子を亡くした。自分も1日でも早く孝子の元に行きたいと絶望の日々を送っていた。

そんな父親を再起させてくれたのは息子達だった。「お父さん、外国旅行へ行こうよ」。

あれから3年、世界遺産はすでに99箇所を巡った。100箇所目を何処にしようかと迷っていた。ある友人がフランスに熱中しているのを知って、自分も刺激を受けた。

「よし 100箇所目はヴェルサイユ宮殿にしよう。」

早速インターネットで格安航空券を探した。幸い5月連休明けに名古屋発パリ行きの格安航空券が確保できた。


      


フランス・パリ・スケッチ独り旅


鉄の貴婦人・パリ・エッフェル塔

エッフェル塔頂上にてパリ市をスケッチ

コンコルド広場にてオベリスクを望む

パリを流れるセーヌ川

ルーブル美術館内部展示室

シテ島にあるノートルダム大聖堂

ソルボンヌ大学横のパンテオン

パリ凱旋門

エッフェル塔をバックに西川尚武

パリ・エッフェル塔・1889年フrンス革命100周年

オルセー美術館の一階コンコース

ヴェルサイユ宮殿にて西川尚武

ヴェルサイユ宮殿と庭園

オランジェリー美術館・マネの睡蓮

ヴェルサイユ宮殿の庭園




旅スケッチこぼれ話  第6話    フランスパリ 独り旅1カ月

パリ・プチホテルを1カ月借りきって、スケッチ三昧の毎日をすごした。朝 目を覚ますと、パリ地図を片手に「さあ今日は何処を歩こうか」。レンタル自転車を借りきって走り回ったこともあったが、大半は自分の足でパリを歩いた。ルーブルやオルセーそしてオーランジェリー美術館には何度も通った。ベルサイユ宮殿等パリ近郊はRERを利用、南仏アビニヨンや北仏モンサンミシェルはTGVを予約した。パリ地下鉄には、いつも町の音楽家達が美しい曲を流していた。パリはこの時の訪問が3回目だった。最初は豊田の重役とパリ最高チェルシーホテルに滞在、フランスの博物館を実態調査した。2回目は、スケッチ仲間とパリの美術館巡りをした。あれからフランス語もそれなりに独学し、今では日常会話も不自由しない。今回のパリプチホテル旅は1カ月で予算100万円だったが、実際必要とした費用は52万円。ホームページ 旅スケッチファイル20に詳細記録があります。是非ご覧下さい。

家内孝子は息を引き取る前、ベッドで私に問いかけた。

「貴方 私と結婚して幸せだった?」。僕は応えた。「勿論、幸せだったよ。

毎晩  僕は君の耳元でそっと囁いた言葉憶えている?

「こんな綺麗な人と、こんな良いことさせて貰って僕はなんて幸せなんだろうって」。

孝子は思わず 恥ずかしそうに そして 嬉しそうに 声を出して笑った。

 あの 笑顔の孝子と 僕はいつも一緒にここ世界の都 パリを 歩いている。

「孝子、ここがあこがれのパリだよ」。


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