2002年9月19日・木曜日・晴
秋の恵那谷・坂折の棚田へスケッチドライブに出かけました。
「秋の棚田へスケッチに行こうよ」。いつも声を掛けて下さるのは絵画教室の加納さんと伊藤さん。
車に乗せて頂いて、中央高速を走りました。秋晴れの日差しの強い秋の1日でした。
高速を降りてから随分と山の中に入りました。
もう棚田の稲はすっかり実り、稲穂を重く垂れていました。
恵那の山間は、文豪島崎藤村の故郷です。「夜明け前」や「破戒」で読んだあの風景が広がっています。
家内が準備してくれたおにぎりをほおばりながら、秋の棚田をスケッチします。
たまたまTV局の撮影隊と遭遇しました。「この山村の棚田も後継者づくりで大変です」。プロデューサの話です。
棚田の機械化を目指して、目下、積極的な土地改良を進めているとのことでした。
「夜明け前」や「破戒」の時代はもうずっと昔の話になりました。
どこの農家も、快適な家屋に住んで、何台もの自家用車を持って、いま、日本はどんな山奥にやって来ても、もう貧困という暗い影は感じません。
皆が幸せそうに、毎日を過ごしている、そう実感しました。
快適なスケッチの1日でした。