4月初旬
家内と一緒に四国に出かけました
「暖かくなったら、2人でゆっくり四国を歩こうね」と楽しみにして来ました。
しかし、毎週3日は家内の老母の看護に実家に出かける私達2人にとって、2泊3日のバスツアーが精一杯のスケジュールでした。
「坊ちゃん風呂」も結局外からスケッチするのがやっとでした。忙しい日程になってしまいました。
足摺岬では早朝5時半に起床し、ホテルを抜け出して、スケッチブックを片手に海岸を散歩し、幾つかのスケッチを重ねました。
澄みわたった春の海岸には、若葉の中に満開の桜やウグイスの鳴き声が素晴らしく、春爛漫の歓びを謳い上げていました。
四国で一番訪ねてみたかったのは、最後の清流四万十川でした。ここでは、1時間ゆったりとした船下りを楽しむことが出来ました。
清流の上を滑るように進む船べりから手をだして水に触れたらすごく冷たくて、びっくりしました。
大歩危、小歩危を車窓から眺めながら、バスは祖谷渓谷のかずら橋まで連れていってくれました。こんな山奥まで入ってこれるのはさすがバスツアーでした。
この祖谷渓谷にかずらで編んだ吊橋を見て、この山奥に本当に平家の落人達が逃げ延びて来たのだと実感しました。
宮人達はきっと京の都を懐かしみ、いつも東の空を仰いで、忍び泣きの毎日であったろうと思うと自分まで胸が一杯になって来てしまいした。