ペルー神秘の世界遺産を巡る


透き通る青空、強い紫外線、標高3000mの絶壁を登ってきた。突然眼下に広がる沈黙の古代都市マチュピチュ。この瞬間、広大な神秘の古代都市がそのまま残されている不思議さに呆然とする。感動が全身から沸き上がって来る。自然と人間の最高の美しき融合。ペルー・マチュピチュ・神秘の世界遺産。

 





波静かなるティティカカ湖に浮かぶ葦の浮島、小さな浮島にひっそりと暮らす先住民たちの素朴な生活断面に、力弱き、しかし心から素直なる民族の悲哀を見つめる。













広大な砂漠を空からナスカの地上絵を見る。物言わぬ古代人達は、沈黙の絵の中に、何を秘して訴え続けていたのだろうか。遠き祖先たちの沈黙の世界をもっともっと深く知りたい。沈黙の彼らの叫びに耳を傾けたいとの思いにひたる。







高度4000mを越す山々を、少なくなる酸素に苦しみながら、幾つかの古代遺跡を訪ねた。南米大陸ペルーに驚くべき古代文化を築いたインカ帝国。この神秘のインカ帝国を金銀略奪のみを目的に、皇帝を殺し、人民を奴隷化したスペインの憎むべき残虐行為。ヨーロッパ人が世界を征服し、今日を築き上げた支配の歴史をもう一度徹底的に勉強し直して、歴史の哲学を見抜きたい。この旅行を機会に、生きるとは何か、もう一度考え直したい、そう決意する。

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ペルー神秘の世界遺産を巡る




ペルークスコのスペイン教会

ペルークスコのスペイン教会とクスコ人

ペルークスコのメイン広場

ペルークスコのメイン広場

クスコに残されたペルー人の緻密な石垣

クスコ裏山に残るペルー人の遺跡

クスコからマチュピチュに向かう観光列車

マチュピチュ近くの激流、古代ペールーの道

マチュピチュ山頂、古代遺跡に至る

ペルーマチュピチュ遺跡の全景

ペルーマチュピチュ遺跡の全景

4335mの峠、ペルーで一番高い峠

ティティタ湖に浮かぶ水上の村

ペルーのご馳走とされるねずみの肉炒め

上空より見たナスカの地上絵



旅スケッチこぼれ話 第7話  ネズミを食ったマチュピチュの旅




マチュピチュへの道は遠い。飛行機乗り詰め36時間。日本からワシントンⅮ
C、ペ

ルー・リマからマチュピチュ・クスコヘ。機中、
NKラジオ講座中国語テキストを

何度も暗記。

クスコ空港は
3400mの高地にある。機中から何も知らずに飛び出すと

、一気に高山病に罹り、即死する危険がある。私の知る3人もクスコ空港で窒息死

している。空港には、緊急酸素吸入器が5台も準備、苦しい人は先ず緊急室に駆け

込む。走ってはいけない。走る者は瞬時に意識不明で倒れてしまう。渡された麻薬

の材料コカの葉をかみ砕きながらそろそろと歩く。頭はふらふらする。空港内では

救急車のサイレンがいくつも聞こえてくる。クスコ着陸は命がけだ。


クスコ中心はインカ時代、カミソリの刃1枚通さないインカの石垣の上に築かれた

スペイン建築カテドラル。インカのすごく綿密な石垣の上に、粗雑なスペイン石造

建築教会が乗っかり、技術の差は歴然。憎むべきスペイン。クスコからマチュピチ

ュまでの110KMを高山鉄道観光列車。
1450年スペインはインカを徹底的に破壊

略奪したが、標高2400Mのマチュピチュ空中都市はスペイン人も見つけられず

、昔のママに今も残っている。素晴らしい眺望。

マチュピチュからバスで4000Mの峠を超えて、ティティカカ湖に行く。

湖にはトトラ水生植物を3Mも積み上げ

た水中に浮く人工の島に、ウル族が住む。ナスカの地上絵は、地上絵遊覧飛行で空

から何枚もスケッチ。広大な砂漠に描かれた
30個ばかりの地上絵。圧巻。その夜、

ディナーで出たテンジクネズミの姿そのままの揚げ物グイ・フリート、肉が固くて

、とてもアンデス料理と言って楽しめなかった。地球裏側での旅スケッチ、強い印

象を残すのは、スペイン帝国が、どんなに残酷な植民地政策を用いて、インカ帝国

を破壊したか、歴史的悲劇をまざまざと見て、帝国主義が如何に残虐なものであっ

たか、激しい怒りを感じ、今も激しく帝国主義を憎む。


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