司馬遼太郎「街道を行く」37巻、「本郷界隈」は圧巻だと思う。
特に素晴らしいと感銘を受けるのは、いつも司馬さんは綿密な歴史資料に基づいた確かなコメントが大好きです。
東京大学の歴史を知ろうとすれば、先ず司馬さんの「本郷界隈」はお勧めです。
今から50年前、まだ高校生の自分には、東京大学の存在は天上の世界だった。
毎年5月祭 胸とどろかせて本郷キャンパスを歩き、何時の日か、ここを自由に散歩出来る日がきたらどんなに素晴らしいだろうかと夢に描いた。
ひとつ ひとつのレンガ造の建物は、日本の最高頭脳 ここにありと威厳をもってそびえ、キャンパスを歩く、学生達の姿にも強い憧れを抱いていたことを今もはっきりと思い出す。
しかし、今回東大本郷キャンパスを歩いて、「憲法9条改悪阻止国民運動」のビラやステッカーは1枚も発見することが出来ず、衝撃を受けた。
一体現在の学生達は何を考えているのか!激しい怒りを感ずる。
家永先生は書いておられる。「時の政治権力が、教育とマスコミを掌握したら、10年で憲法は改悪出来る」と。
憲法9条改悪阻止国民運動、今こそ絶対に盛り上げなければならない!